埼玉の宅録家、fyyyのファーストアルバム。マイクロフォンズ、ニュートラル・ミルク・ホテルを通過したネオフォーク〜エクスペリメンタルサイケ。
孤立し、ガラパゴス化することを「良きもの」に反転させる、宅録文化が持つ力をより純化させた、宅録作家fyyyの驚異のデビューアルバムが、大山田大山脈、野流などのリリースを手掛ける、二人組ロックバンド帯化主催のインディペンデントレーベル、造園計画よりリリース。
そこにあるのはネオフォーク的な呪術性か、インディフォーク的な「ひねくれ」か、あるいは宅録されたHallelujahs、ポストパンクを始めた世界線の戸張大輔…。どんな表現も陳腐に響くような場所で、朴訥とした歌は不可解な日本語詞をばらまき、ドローン的なギターサウンドと混じり合いながら情景以前の不気味な磁場を立ち上げる。
fyyy本人が影響を受けたと言い張る、Neutral Milk HotelやThe Microphonesのひねくれインディー・フォークの系譜はねじれて、ねじれて、もはや心許ない。その「ねじれ」はどこに向かうのか。
歌詞カード、本作品のDLコードに合わせて、自らの楽曲を切り刻み再構成した悪魔的なセルフリミックス音源を含む、アウトトラック集『無題のドキュメント』のDLコードが付属。
Track List:
1. Bonfire
2. CYCLOPES?
3. Enjin
4. Human Human Flower Club
5. Kiyaka
6. Matim No Haka / Kodama
7. Owhem