新宿アウトロー / S/T (CD)

名古屋の秘宝、新宿アウトロー。遂にファーストアルバム。

個人的に「日本のプッシー・ガロア」と呼んでいたHONEYS ASSHOLEのシゲちゃん (SHIEGEBEER)が、そのハニーズ解体後幾年かして、現STIFF SLACKの新川くんも在籍したHOLEWATERのギター柴田くんと90年代中期に始動させた「新宿アウトロー」。同じくHOLEWATERで現DANCEBEACHの山崎くんが加入するも解散⇔再結成を繰り返し、結成から実に四半世紀を経過しようとする2020年、誰も待っていなかったかもしれないアルバムを遂にリリース。

SHIGEBEERの傍若無人さが目に余るそのライヴでは、それこそBUTTHOLE SURFERS〜HAPPY FLOWERS〜DRUNKS WITH GUNSなどのスカム臭も漂わせるけど、盤には本来のプリミティヴな躍動を封じ込めることに見事に成功。ジャック・エンディーノがやっていたグランジ始祖SKIN YARDやLAUGHING HYENAS、更にはKING SNAKE ROOSTやLUBRICATED GOAT、BASTARDSなどにも通じる重厚で野蛮なボトムの上を、SHIGEBEERのジャンクなちんぴらブルーズが暴発。サブ・ポップは偉大で大好きだけど少し物足りなさも感じていて、アンフェタミン・レプタイルやTREEHOUSE、C/Z、GLITTERHOUSEなどを聴き漁っていた方はモチロン、若いひとにも是非聴いてもらいたい、SHIT FOR BRAINSな全10曲(曲名あったんですね!)。別バンドで謎のVHSビデオのリリース(持ってるけど見たことがない)や確かカセットもあったような気がしないでもないけど、シゲちゃん人生初公式音源。

Track List:
01. ヒキガネ
02. ラブホ
03. BREAK OUT
04. Let's Go!!
05. OH! Rico
06. BLINDMEN&FOOLS
07. Sweet & White
08. 歩美
09. LOVE SONG
10. A・NO・YO



-レーベルインフォ-
1996年SHIGEBEERとSHIBATAを中心に結成。
初ライブ1週間前にドラマー失踪の為、当時SHIBATAが活動していた別バンドでドラマーだったYAMAが代役を務める形となり、そのままメンバーとして活動開始。
名古屋アンダーグラウンド最狂のロックンローラー、SHIGEBEERの狂気に満ちたライブパフォーマンスとBIG MUFF以外のファズには目もくれないSHIBATAの破壊的ギターサウンドと如何にデカい音を出すかしか考えていなかったYAMAの原始的なドラムビートに彩られたサウンドは一部のクランプスやプッシーガロア、はたまた80年代ジャパニーズパンク好きに熱狂的に受け入れられるも1年足らずの活動で解散。
10年後再結成し、ライブをするもSHIGEBEERの傍若無人により、SHIBATAの「二度と演るか!!」の捨て台詞と共に終わる。
その7年後YAMAの結婚パーティーで久々揃った3人は3分程のライブを急遽敢行。
2次会の席で「またいつか演ろう」と約束し、20周年に当たる2016年にライブを敢行。
そこから現在に至るまでのコンスタントな活動の中でレーベルfaucetのオファーによりアルバム製作開始。
エンジニアに元山ツトム氏(現ゑでぃまぁこん/ex.RISE FROM THE DEAD,OUTO)を迎え、バンドの持つ狂気とユーモアとプリミティブな部分を余す事なくサウンドテクスチャーに閉じ込める事に成功した全10曲のアルバムが完成した。
このアルバムがSHIGEBEERの長いキャリアに於いて初の公式音源リリースである。

平均年齢50歳越えのメンバーが叩き出した聞き分けのないFUZZSHITBLUESを是非ご堪能あれ。
型番 fauset (JPN)
販売価格
1,500円(税込1,650円)
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