東京の5人組サイケデリックロックバンド、YOKUJITSUのファーストアルバム。安島夕貴 (大山田大山脈) もゲスト参加。
THE BLACK ANGELS、BRIAN JONESTOWN MASSACRE、DEAD MEADOWからの影響を公言している通り、ディレイ、リバーブ、トレモロ、ファズなど浮遊感のあるサイケデリックサウンドでありながらも、その視線は69年のWoodstockではなくLevitationやDesert Dazeなど、現行のサイケデリックフェスに向いていることがわかる。
Tシャツにデニム、スニーカーという普段着で演奏されるそのスタイルは90s以降の現行性を持っているが、サウンドの根底にはTHE VELVET UNDERGROUND、PINK FLOYD等60sロックからの影響が確かに感じられ、かつそこから始まるクラウトロック、ストーナーロックというサイケデリックロックサウンドの系譜を網羅的に踏襲している。
繰り返されるシンプルなリフに重なるギター、オルガン、タンバリン、気だるいボーカル、気がつくと全てがトリップし同一化していく。忙しい日中は白昼夢となり、眠れぬ夜は安定剤となる。YOKUJITSUの1stアルバム『KALT』はサイケデリックロックの現在地を示す座標点となるアルバムだ。（レーベルインフォ）
Track List:
1. Exploit
2. Forgot
3. Just Vibes
4. Books...? feat.安島夕貴
5. Days
6. Fault
