東京在住の日本人アーティストFJORDNEの4THアルバムが、シンガポールのKitchenよりリリース。2008年にはU-Cover、Dynamophone、涼音堂から3枚をリリースしたという多作なアーティストですが、このKitchenからの新作は、太宰治の小説『斜陽』にインスパイアされ、太宰の言葉の持つ内省的かつ牧歌的な叙情主義をサウンドを通して再構築しようと、2009年初頭の冬に制作を開始。本作ではこれまでの作品に見られなかったクラシックの要素を大胆に導入。メインとなるピアノやその他様々なアコースティック楽器に、繊細かつ非常に大胆なエレクトロニクスのサウンド・トリートメントを加えて、複雑に入り組む美しいアンビエント作品に仕上げています。くらくらと目眩がするほど美しく、同時にそっと触れただけで粉々にくだけ散ってしまいそうな儚い音の世界に、時間を忘れて埋没したくなってしまいます。パッケージはKitchenおなじみのアコーディオン型ブックレット入り特殊パッケージ。ASPIDISTRAFLYのAprilによる美しい写真も必見。
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